【新社会人向けお悩み相談】「習ってないからできません」が通用しません。どうすればいいですか?

筆で書かれた一生学び お悩み相談

 習ってないからできません。学生時代までならその考え方でも通用したり、誤魔化せたりしたかもしれない。

 しかし、社会人になったらその考え方はハッキリ言って通用しない。そして、学生時代の勉強と社会人の仕事は全く持って別物だ。

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あなたはブラック企業に入社してしまった社会人1年目

 ※以下のストーリーには、フィクションとノンフィクションが両方含まれています。あまり気にせずにお読みください。

現実を突きつけられた大学受験

 中学校と高校を栃木県内で過ごしたあなた。大学では県外に出て一人暮らしをしたいと考えていたが、親から提示された条件は「自宅から通える国公立大学」。家計の事情で仕方がないとは言え、自分のやりたいことをやるために私立の高校を選んだ兄と違って自由がないことに反発を覚える。奨学金を借りるという選択肢もあったが、「奨学金は将来、自分で返さなければならない借金」という事実を知り、リスクを避ける決断をした。片道2時間を掛けて東京都内の大学に通うという選択肢もなくはなかったが、そもそもの学力が足りない(笑)「よし、県内の大学に行こう!」

都会に憧れた就職活動

 時は流れて大学3年時の就活。ずっと憧れていた一人暮らし、キラキラした都会。「何をやりたいか」よりも「どこで働くか」を重視し面接を受けまくった。5社目…、何とか内定をいただけた。オフィスはちょっと都心から離れるが、初めての都内生活にはこれくらいがちょうどいい。そのおかげもあって、家賃だって安めの相場。給料だって悪くない。社会人になれば買いたい物は自分で買える。一人暮らしを始めれば、親の監視だってなくなる。そもそも大学生だって大人よ。門限は22時、泊まりは厳禁なんて今どきありえない。お金も時間もこれで自由を手に入れられる。早く社会人になりたいわ。

理想と現実のギャップに苦しんだ社会人生活

 迎えた20XX年4月。社会人としての一歩を踏み出した。

 入社初日…

 「なーにやってんだ!電話が鳴ってるぞ!早く取れ!」「あっ、はい!ガチャ、もしもし〜」「もしもし〜じゃねーよ!友達と電話してるんじゃねーぞ!電話の出方も知らねーのか⁉」「すっ、すみません。」

 帰宅後…

 「まぁあれは怒鳴られても仕方がないわよね。社会人になったんだから電話の出方も知らないのは失格よね!明日の帰りに社会人のためのマナーの本を買って勉強しよう!」

 2日目…

 「お先に失礼します!」「はぁ?新入社員が先輩より早く帰るってどういうことだ?仕事も覚えないでどうやって仕事する気だ?」「なので今日、本屋に…」「本読む前に目の前の仕事のやり方を覚えろ!」

 帰宅後…

 「言い方は悪いけど、確かに先輩の言っていることは合ってるわね。わからないことを今日中に整理して、明日先輩に聞いてみよう!」

 3日目…

 「先輩、昨日はご指導いただきありがとうございました!分からない点をまとめてきたので教えていただいてもよろしいですか?」「無理だ。今俺は忙しい。教えたい気持ちは十分ある。ただこの書類の山を見ろ。俺も自分の仕事を処理することで精一杯なんだ。」「わっ、分かりました…。」

 帰宅後…

 「自分で勉強をしようとしても時間がない。教えてもらおうと思ってもみんな忙しくて聞いてもらえない。辞めたいけど入社3日で辞めたことを履歴書に書いたら採用してくれる所なんてないわよね…。もうどうしたらいいかわからない。」

 4日目…

 「ダメだ。行きたい気持ちはあるけど身体が動こうとしない。これはもしかして…心の病?」

「習ってないからできません」が通用しない社会人のための提言

問題が起きてしまった際の解決策は3つ

 実際に起きてしまった問題に対しては、悩むより行動するしかない。いや、悩みながらも行動しないと現実は変わらないと言ったほうがよりリアリティがあるだろうか。解決策は3つ。

退職する(自分の居場所を変える)

 1番早くて効果的なのがこれ。心の病を発症してまで続けなきゃいけない仕事ですか?そこまでしてしがみつきたい職業ですか?収入の安定と精神の安定どちらが大事ですか?いや、どっちも大事です(笑)仕事なんて選ばなければこの世にごまんとある。そのごまんとある会社の中からハズレくじを引いただけ。そんなあなたはある意味強運の持ち主かもしれない(^o^)ポジティブに行こうぜ〜☆

休職する(問題が通り過ぎるのを待つ)

 退職する前に休職するのが一般的だと思う。私も過去に2回ほどこの方法を使ってきた。ただ場合によっては退職するよりも辛いかも。人の目を気にするタイプにとっては。「心の病はズル休みじゃない。堂々としてりゃいい。」わかっちゃいるけど勇気が出ない(^_^;)休職中は家に閉じこもりがちだけど、ちょっとだけ勇気をだして太陽の光を浴びるといいらしい。樺沢紫苑(かばさわしおん)という精神科医がYouTubeをやってる。お金をかけたくなければ参考にしてみるといい。

 「心の病は繰り返す」この言葉を聞いたことがある人も中にはいるはず。なぜそれが起きるのか?あくまでも持論だが、問題が通り過ぎるのを待っているだけで問題を克服できていないから。1個目の問題は過ぎていっても2個目の問題がやってくることは人生でよくある。「人生の試練は乗り越えられる人にしかやってこない」も事実だが、残念ながら「人生の試練は乗り越えない限り何度でもやってくる」も事実だ。経験上の教訓を伝えているだけで、あなたの気を悪くする意図はない。

学ぶ(自分の考え方を変える)

 退職もできない、休職も繰り返す。こんな人生もう嫌だ。そんな状況のあなたは自分の考え方を変えるしかない。大切なのは転ばないことじゃない。転んでいいから立ち上がれ。七転び八起きじゃ全然足りない。人生には百転び百一起きの経験をしてやっと分かることもある。分かるまで転べ。そして同じ数だけ立ち上がれ。

学生時代にできる予防策は4つ

 予防策には限界がある。どんなに自分が予防をしていても相手次第ではどうにもならないことがある。とは言いつつ全く予防しないのとそうでないのとでは結果は変わってくることもある。社会人になるまでに時間がある人にはオススメしたい。

価値観が似ている先輩を見つけ、交流を深めておく

 全く持って同じ価値観をもつ他人というのは現実的にありえない。過去の境遇が似ている人、会社選びの優先順位が似ている人。物理的に距離が近い人家族よりも価値観が近い他人のアドバイスのほうがスッと入ってくる。いや、家族へのリスペクトがいらないとは言ってないぞ(笑)

求められる能力の違いを知っておく

 事務職、営業職、技術職…。世の中にはたくさんの職種が存在する。共通して求められる能力もあるが、職種によってはこの能力だけ高ければいいというものも存在する。サラッと知っておくぐらいでも会社選びのミスマッチは少なくなるだろう。

問題解決の手段を数多く知る

 自分の今の力では絶対解決できない問題をどのようにクリアするか。その手段を多く知っておくことや解決した成功体験を数多く持っていると強い。数学のテストの問題に正解は1つしかないが、社会に出たら正解なんて有るようで無いようなもんだ。時代や人、状況によって正解は違う。正解かどうかを気にし過ぎて答えが出せないくらいなら「数撃ちゃ当たる」の精神で引き出しを多く持っている方が困っている時は役に立つ。

「想定外」の事態を「想定内」にしておく

 社会人になって初めて経験する想定外が多いくらいなら、学生のうちに数多くの想定外を経験しておいた方が絶対にいい。それには「いつもと違う行動をする」ということが必須になってくる。「死ぬこと以外はかすり傷」。これは失敗を恐れないために私が身に付けたメンタリティではあるが、全員にオススメできるかと言えばそうではない(^_^;)失敗から学ぶことができたならそれは失敗ではなく経験だ。社会に出た時に失敗を上司から責められたら「部下の失敗は上司の責任。そのために高い給料もらってるんですよね?大丈夫、命を落とすことに比べたら減給なんてかすり傷ですよ。」って言っていい。責任は取らんけど(笑)

自分と未来は変えられる

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心の病の診療の現実

 精神科や心療内科を受診して薬を飲むことも確かに大事だ。でもそれは対処療法でしか無い。そもそも心の病の診療は、基本的に患者の主観を聞いて薬を処方してくれるだけだ。客観的な数値を基にした診療には、私自身出会っていない。全国を探し回れば有るかもしれないが。根本から治したいなら考え方を変えるしか無い。

アドラー心理学との出会い

 私は「アドラー心理学」に出会えたことで自分の考え方を変えることができた。私にとっての正解があなたにとっての正解とは限らない。ただ、ここまでこの記事を読み続けていただいたということは、アドラー心理学があなたにとって「変わるきっかけ」を与えてくれることはほぼ間違いないと言っていいだろう。変わりたいけど変われない。そんな自分とはもうお別れだ。ネットショッピングなら休職中のあなたでも外に出る必要はなく、他人の目を気にする必要もない。便利な世の中にしてくれた関係者の皆さんにリスペクト☆

入門書

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 このシリーズは他にも『実践編』と『人間関係編』がある。入門書なので内容は優しめ。一般書を買って【本を読む勇気】がくじかれるくらいなら入門書から読むことをオススメする。

 私は3冊全部を読んでいる。予算的にどうしても1冊しか買えない、どれを読んだらいいですか?というあなたへアドバイス。全部読んだ方がいい(笑)
 しかし、どうしてもという場合に、これから新社会人になるあなたにオススメしたいのは『人間関係編』である。なぜなら主人公の立場が若手社員であなたに近いから。そして、「課題の分離」を知ることもできるからだ。
 ちなみに『実践編』の主人公は中堅社員。上司から、部下から、そして、家庭からという3方向からの圧で潰れそうな人にオススメ。
 『1』(実際に1の表記はないが、他と区別するために便宜上つけている)はチェーン店のエリアマネージャーという立場。いきなり年上の部下を持つことになる人や現場監督の職に付く人はこちらも読んでおいた方がいい。

一般書

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 アドラー心理学=勇気の心理学というイメージを一躍広げた一冊と言っていいだろう。これが売れた最大の要因はマーケティングだと個人的には思っている。内容的には青年と哲人の対話形式になっており、難しい哲学書を少しでもわかりやすくするための工夫がされている。ただし、そうは言っても理解するには中々時間がかかる。こちらも『幸せになる勇気』との2部作だ。

 どちらのシリーズを読むにしても共通して言えることは「読むだけで満足するな」ということ。実生活に落とし込めなければ何の意味もない。1回読んだだけじゃ全てを理解することはできないということも肝に銘じておいたほうがいい。この本を手に入れたあなたに必要なのは、まさに【自分を変える勇気】だけだろう。

本で学ぶだけではなく、資格も取りたいなら…

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あなたのこれからの人生に幸あれ

 私の場合は、自分の居場所を変えてから何をやろうか決めるために学び続けた中で、たまたまアドラー心理学に出会うことができた。そして、それがきっかけで【サッカーメンタルコーチを職業にする勇気】を持つことができた。【勇気】があれば何でもできる。人生は100年時代だ。何歳からだって遅くはない。過去の人生に“後悔”するのではなく、未来という名の“航海”に出ようじゃないか。

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